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お役立ち情報 アトピー・アレルギー対策
東京逓信病院 皮膚科部長 江藤隆史先生のアトピー・アレルギー対策
始めの一歩は、医師への相談から
アレルギーには必ず原因が存在します。それらはアレルゲンと呼ばれ、我々のあらゆる生活シーンで見受けられます。こうしたアレルゲンが体内に入り、化学物質「ヒスタミン」が細胞から放出され、かゆみの症状を起こすのがアレルギー反応です。このアレルゲンは人によって様々ですから、どのアレルゲンによる反応なのか病院で正確に判断し、それに応じた対策をとることが重要です。 では具体的にどのようなアレルギーがあるのでしょうか。主な3つのアレルゲンとその対処法についてみていきましょう。
1、生活環境〜生活環境を見直し、身近なことからできること
2、ホコリ・ダニ〜ダニやホコリをしっかりケア
3、食べ物〜食べ物の対処は、まず医師への相談から〜
東京逓信病院 皮膚科部長 江藤隆史先生
江藤隆史先生
東京大学医学部医学科卒。
東京大学皮膚科助手として活躍後、ハーバード大学病理学教室研究員として渡米。帰国後、東京大学アトピー外来に所属した後、平成6年 東京逓信病院皮膚科医長に就任。平成10年からは、東京逓信病院皮膚科部長として治療、研究、講演と、幅広くご活躍。

1、生活環境を見直し、身近なところからできること。
アトピー性皮膚炎や気管支喘息かな?と思ったら、まず生活の中で改善できるポイントは何か考えてみましょう。例えば、入浴は一日一回、低刺激性の石鹸を手のひらでよく泡立ててから使い、強くこすらず汚れを包み込むように洗うことで、肌への刺激が少なくなります。洗ったあとは、ぬるめのお湯でよくすすぎましょう。またお風呂上りには、優しくたたくようにして手早く水分をよく拭き取り、保湿剤を使うことで肌の乾燥を防ぎ抵抗力をつけてあげましょう。肌が敏感な場合は、衣類の洗濯に界面活性剤の少ないものを選ぶなどして肌への刺激を少なくしましょう。

2、ダニやホコリをしっかりケア
アトピー性皮膚炎や気管支喘息と関係が非常に深いといわれているのが、ダニやホコリです。家の中のいたるところにダニやホコリは潜んでいますが、ダニの温床といわれるのがふとんです。綿のふとんカバーですと、ふとんの中のダニが自由に出入りしてしまいます。ふとんには、ダニやホコリを通さない防ダニカバーをかけ、同室で眠る家族の寝具も同様にすると良いでしょう。

残念ながら、「防ダニ」といっても完全ではありません。なぜなら後から加工した素材だと洗濯する度に効果が減じてしまうためです。現在では、織物自体を緻密なものにした耐久性のあるカバーも登場しており、経済的な面から好評のようです。忘れてならないのは、ふとんを干して取り込んだら、ふとん自体にしっかりと掃除機をかけることです。

アレルゲンとしてのホコリを考えると、部屋の中を清潔に保つことが大切です。大きいスペースは掃除機を使ってこまめに掃除し、部屋の四隅など細かなところは、拭きそうじするなど清潔に保つことが肝心です。ダニやホコリは、目に見えないところに潜んでいますからカーペットの裏側、カーテン、空調機のフィルター、ソファ等の家具も、こまめにお手入れしましょう。

3、食べ物の対処は、まず医者への相談から
食べ物がアレルゲンと判断された場合、主なアレルゲンとして卵・牛乳・大豆・小麦・米があげられますが、自己判断で対処してしまうのは大変危険です。アレルギー反応を起こす食品を制限してしまうと、育ち盛りのお子さんにとって大事な栄養素が不足してしまい、栄養状態や健康を損なうことになりかねません。ある程度のアレルギー反応が起こっても標準的な治療をしていれば制限する必要はない場合の方が多いのです。どうしても制限する必要があるなど重症な場合、不足した栄養素を代わりの食品で摂取したり、徐々に段階を追ってアレルゲンとなる食品を増やしていくなど、医師の判断に基づいて対処することが大切です。

主な3つのアレルゲンについての対処方法をお話しましたが、アレルギーの疑いがあれば、まず専門的な医師に相談しましょう。その指導に基づいて病院と家庭でできることを併せて行なっていくことが、症状緩和への近道といえるでしょう。
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