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■第5回 6ヶ月過ぎて発症したらダニを疑う
● Keyword 環境抗原
小児科に来院してくる子どもは、乳児から、おとなのように立派な体格の子どもまで、さまざまです。専門だから当然ですが、私の患者の大多数は、アレルギーの問題を抱えています。最近で顕著なのは、6ヶ月から1歳未満の乳児が増えていることです。その中には、すでに他の病院で食物アレルギーと診断された乳児もいます。
このようなケースでは、診察が始まるや、お母さんから開口一番、「食物アレルギーといわれたので、その原因となっているものは食べていないのですが、症状がよくならないのです」と訴えてくることがよくあります。食事のできる子どもは、そのメニューからアレルギーの原因となっている食物を除去しますが、授乳期の場合は、おっぱいが問題となるので、お母さんの食事から、アレルギーの原因を探ることが大切です。
それを実行しているのにいっこうに改善されず、遠くから私の病院を訪れたというわけです。
この場合、アレルギーの原因となっている食物を除去するとともに、生活環境を考えてみることが大切です。今まで多くの食物アレルギーの子どもを診察してきましたが、食物だけが原因という子どもはごくわずかで、ほとんどが、食物と環境の両方に起因しています。アレルギーの原因が、食べ物と住空間にあるのです。
特に、生後6ヶ月を過ぎていたら、環境因子が症状増悪にも一役かっていることも疑ってみることが必要です。ハイハイをするようになり行動範囲が広がってくると、さまざまなものに触れます。特に、ダニやハウスダストが問題です。診察した結果でも、ダニがアレルギーの症状に影響しているケースがひじょうに多いのです。アレルギーの原因は食物だけではありません。環境が大きな要因となっているのです。
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